「フィギュアスケートが採点競技であることはナンセンス」ということについて考えた

最近「YURI!!! on ICE」というアニメが放送されるようになり、フィギュアスケートの話題をツイッターなどでちらほら見かけるようになった。

私はもともとアニオタで、ここ数年でフィギュアスケートが好きになった身だ。

だから、このアニメの制作発表があったときはもう本当に嬉しかった。

実際の放送をみてもすごくよくできていて純粋におもしろい。

アニメから現実のフィギュアスケートのファンになる人が出てくるのでは…ともう嬉しくて楽しみな気持ちでいっぱいだった。

 

が、先日、「フィギュアスケートのようなスポーツが、採点され勝ち負けをつけられることがどうしても肌にあわない」といったつぶやきを見かけた。

(記憶で書いているので実際のツイートとは異なると思います。つぶやいた方、主旨と違ったらごめんなさい。)

 

これを受けて自分としてはいろいろ考えてしまったので、それをまとめるためにこの文章を書いています。

 

先のツイートですが、正直共感した。

というか、フィギュアスケートの競技をみて常々同じことを感じていた。

だってどんな演技も誰かの胸をうつような素晴らしいものであるはずなのに、そこに採点が入るのって萎える。

他者が採点してこの演技は素晴らしい、あの演技はもうちょっとね、って評価をつけるのは芸術に対してあまりにもナンセンスだと思う。

 

だけど、それと同時に、そんなナンセンスなルールから生まれた競技、大会、そして選手たちの努力と演技に対して、私はものすごくドラマを感じる。

 

ジャンプで転倒しまくって演技中に泣きそうになっていた選手。

 

自己最高得点を出して飛び上がってコーチと抱き合う選手。

 

前者は辛い、後者は嬉しい。でもどちらも同様にドラマチック。

誤解を恐れずに言うならおもしろい。

 

競技をみていて感じるのは、採点・評価という行為自体はナンセンスだけど、そこから生まれる選手の努力や演技は本当にドラマチックで心が震えるということ。

採点競技だということに対し、選手自身がどう思っているのか、私にはわからないけれど、どうか試合に出てほしい、アイスショーではなく試合で、その演技をみたいと思ってしまう。

すごく傲慢で、自分勝手な感情だな、とも思うけど…。

 

アイスショーも好きだけど、それだけじゃここまで夢中になってフィギュアスケートをみなくなっちゃうと思う。

胸張って言うようなことじゃないんだけど…。

 

ぐるぐる考えたわりに文字数がそんなに多くならなかった。

自己満だけどすっきりしてよかった。

 

今年もフィギュアスケートを楽しもうと思う。